キンダーカウンセラーの研修でした

今日はキンダーカウンセラーの研修でした。
キンダーカウンセラーは、幼稚園を訪問するカウンセラーです。

キンダーカウンセラーの1日は園児さんの観察からスタートします。どんな遊びが好きか、集中できない時は何が原因なのか、先生のどんな言葉掛けが有効なのか、給食を食べる様子は、運動の時間は、お友達と遊ぶ様子は…など見るポイントはたくさんあります。

その上で、先生や保護者の方のお話をお聞きし、一緒によりよい接し方について考えます。
カウンセリングはもちろん、発達や子育ての知識についても日々のアップデートが必要なお仕事です。
今日は、それぞれ規模も環境も理念も違う幼稚園で働く三人のカウンセラーの話を聞き、情報交換することができました。

その中で印象に残ったのは、大人も子どももネガティブな気持ちがあって当然だということです。

「親だから」「先生だから」ちゃんとしなければいけない、お手本でなければいけないと思っていることはありませんか?
もちろん、いつも正しく過ごせることができれば良いのですが…人間である以上、気分が落ち込むことも失敗することもイライラすることもあって当然です。
完璧でなければいけない、と思うことは知らず知らず子どもたちにプレッシャーを与えてしまうこともあります。

まずは自分の中の気持ちや身体の状態に気づく。
それがポジティブなものでもネガティブなものでも自分で評価をくださず、ありのまま見つめる。
その気持ちを信頼できる関係性の中で出してみる。
本当の気持ちを我慢したり無視してしまうのは、長期的に見ると心の健康を損なうことになります。

本当の気持ちを伝えることは、時にとてもこわいことに思えますが、訓練されたカウンセラーはそんな事では揺らぎません。
カウンセラーと一緒に自分の本当の気持ちに気づき、その正しい表現方法を学ぶことは、相手も自分も傷つけることない言い方や在り方に繋がります。

その基本的な姿勢は、相手が先生でも保護者でも子どもでも変わりません。
カウンセリングは本来、できれば最初の何回かは1週間〜1ヶ月に一回のペースで定期的に続けることをお勧めしています。

しかし現段階で、実際にキンダーカウンセラーが訪問できるのは年に数回というところがほとんどです。
その限られた回数の中で、せめてカウンセラーとの出会いが悪い印象にならないよう、短い観察時間で少しでも先生や保護者さんにお役に立てるアドバイスができるよう、日々工夫しているキンダーカウンセラーたちがいることを知っていただけたら嬉しいです。

京都市・御所南カウンセリングルーム 猫庵

この相談室は京都・御所の近く、鴨川や個性豊かなお店が多い場所にあります。 皆さんがほっと安心できるような場所を目指しています。 猫はいません、猫が苦手な方も遠慮なくお越し下さい。 不安や生きづらさ、発達や不登校、子育てのご相談などお聞かせください。 臨床心理士・公認心理師の資格を持ち、現在まで20年近く、家族の相談に関わってきた女性相談員が対応させて頂きます。 秘密は固くお守りします。

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